細谷正充/編「いくつになっても 江戸の粋」です。老人をテーマにした時代小説アンソロジーです。帯の「江戸のお年寄りは、すごい」という帯に惹かれまして購入しました。ハードルを高めに設定しまして、かなり期待して読んだのですが、期待値には届かなったです。僕の勘違いだったのですが、浅田次郎の名前もあった事から、昭和初期の浅田次郎の祖母のような「江戸っ子」を題材にした物語だと思って購入してしまいました。(時代小説アンソロジーと表記されてますが、それは頭に入ってこなかったです)しかし、作品自体は十分に楽しめるものでした。700円(税別)ですし、お得感もあります。内容紹介です。
現代よりだいぶ早くに隠居し、余生を生きた江戸の人々。悠々と生きる者、ひと癖ある知恵者、嫌われ者、虐げられた者。己の場で、江戸のお年寄りたちが魅せる命と心の輝き。そして次の世代に伝えてゆく、自らの意気と生き様とは。名手たちによる短編3編と、書下ろし短編3編を収録。笑えて、泣けて。年を取るのも悪くないと思えてくる、傑作ばかりの時代小説アンソロジー。
「三筋界隈」(青山 文平)
「つはものの女」(永井 紗耶子)
「いくばくも」(泉 ゆたか)
「ひと夏」(志川 節子)
「ほおずき長屋のお豪」(坂井 希久子)
「五郎治殿御始末」(浅田次郎)
「いくばくも」「ひと夏」「ほおずき長屋のお豪」の3作品は、これの為の書き下ろし作品との事です。僕的には、「三筋界隈」が一番良かったです。2位は「つはものの女」ですね。(浅田次郎の「五郎治殿御始末」は、このブログでもアップしてますが、そんな好きでないです)という事で、その2つを紹介します。
「三筋界隈」・・・天明七年の江戸が舞台です。主人公は三筋(台東区三筋)に、剣術道場を構えているが、門弟が1人おらず、用心棒などをして糊口を凌いでる。用心棒の勤めが終わり、道場に帰ってみると、道場の真ん前に、六十の半ばを越えていると思われる武家が倒れていたんですね。その老武家を助けた事により事件が起きるんです。老武家は、受けた恩を返すのですが、この内容が素晴らしかったです。何か既視感がある展開でしたが、安心感あるラストで、一番良かったです。
「つはものの女」・・・大奥での出世争いを描いた作品です。主人公は、部屋付女中として大奥へ上がり、御三の間、祐筆と出世の道を歩んでいる「お克(おかつ」です。文政十年、お克に一つの話が舞い込んだんです。
「表使の初瀬様が、お役を退き、出家を望まれている」
表使とは、大奥の重役である御年寄の方々からの要望を、表の役人たちに伝えるのが主な役目です。その後継者に名乗りをあげたお克は、もう1人の候補者と共に、初瀬から、とある役目を仰せつかるんですね。この候補者2人の対決は、現代のビジネスにも通ずるものがありまして楽しめました。
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そして、泊里を無事助け出す事が出来るのか





























