恩田陸の「酒亭DARKNESS」です。楽天市場から通知がありまして、この作品のお知らせがあったのですが、内容紹介を読んでみると、
全国各地の酒場の片隅でふと語られる、ちょっと不思議で不穏な話。
酒を片手にした謎解きの果てに見えてくるものとはーー
なんて紹介されておりまして、酒好きの僕としては何か魅力を感じて購入してみました。1番最初の「跡継ぎの条件」を読み終えた時に、こんな陳腐な話がこれから13編も続くのかと考えたら、げんなりとしたのですが、夏休みは何処にも行かずにまったりとしていたので、そのまま読み続けましたら、徐々に面白さにエンジンがかかってきまして、最後まで読み終える事が出来ました。先ずは【あとがき】から紹介させて頂きます。
『孤独のグルメ』のホラー版みたいなの、やりましょう。
そう編集者から提案を受けたのが、もはやいつのことだったか思い出せない。
単に、酒飲みのメンバーが多かった文藝春秋の私の各担当編集者や歴代編集者が、あちこちで飲みたいとい理由で始まったシリーズのような気もする。実際、それまでも、取材や出張で各地で飲んでいたのだが、せっかくだからその飲み会を原稿に結びつけ、有効活用しようという目論見もあったのかもしれない。一緒に取材で店を回り、遅くまでつきあってくれた皆さんに、深く感謝を捧げます。
「居酒屋ホラー」とのみ呼ばれていたこのシリーズ、例によってこの本数が溜まるまで何年もかかってしまった。それぞれ、登場する店には一応モデルがあるけれど、いろいろアレンジしたり、複数の店を組み合わせていたりするので、特に店名は明記しない。もし「ここかな」という店に入ったら、あの話はここからインスパイアされたのかも、くらいに思ってもらえれば嬉しい。
この続きで更に、各作品の舞台になった場所とコメントが記載されておりまして、何か答え合わせの様で楽しめました。【あとがき】はあった方が良いですね。この作品の続編が出たとしたら、また購入しても良いと思いました。(*´∇`*)
1、 跡継ぎの条件
2、 夜のお告げ
3、 昭和94年の横丁
4、 風を除ける
5、 黒の欠片
6、 曇天の店
7、 三味線の音
8、 笑うカピタン
9、 歌うカステラ
10、 祖父の墓
11、白の迷路
12、アトランダムな神々
13、空飛ぶ梅
特別編 ムーン・リヴァー
この時点で既に集中力が切れかけているので、紹介出来る所まで紹介させて頂きます。(後日、全部仕上げるかもです)
1. 跡継ぎの条件
老舗の居酒屋を継ぐにあたり、二代目から三代目に提示された条件は「毎日、一定の時間だけ、席のひとつを空けておくこと」
それさえ守れば、あとは自由にやっていい──そんな一見シンプルな約束が物語の核になります。
誰もがもう「そこに何が座るのか」を想像出来てしまいます。あまりに王道的でベタな仕掛けのため、個人的には少し肩透かしを食らった感がありましたね。正直、この段階では「投げ出そうか」と思いました。
2. 夜のお告げ
幽霊もUFOも信じない男が、商店街を歩いていると「来ちゃいけない」という声を聞く。その直後、自動車が突っ込んできた。
声がなければ確実に撥ねられていた──つまりその“お告げ”が命を救ったんです。
そんな馬鹿な的な結末でしたが、お伺いしてみたい場所ですね。(舞台になった商店街に)
3. 昭和94年の横丁
この作品から、面白さにエンジンがかかってきました。(ただ慣れてきただけかもしれません)名古屋の繁華街の外れで飲んでいた「私」が目にしたのは、「昭和94年」と書かれた日めくりカレンダー。
店の雰囲気や調度品が昭和風であることも相まって、不思議な時間のズレを感じさせる。
だが同行者は「そんなカレンダーは見ていない」と言う。そして次に訪れた古いアーケード街で、「私」はさらなる異様な光景を目撃する……。
これは、一冊の長編にも膨らませられるだけのポテンシャルを感じました。(*´∇`*)
4. 風を除ける
沖縄のユタの家系に生まれた友人が、関西の大学に進学する際、親戚のおばさんから一つの鈴を受け取るんですね。
「これを離さず持ってなさい。鈴が鳴ったら、風を除けてどこかに隠れてなさい」
と書かれていたんです。その鈴の中をよく見たら、中に何も入ってなかったんです。其れゆえ、その鈴は鳴るはずが無いものだったんですね。しかし、その友達は、家の鍵に付けているキーホルダーと一緒に「鈴」を付けていましたら、ある時、その「鈴」が鳴ったんですね。本書の中でも特に印象に残りました。
あと「空飛ぶ梅」も良かったです。(*´∇`*)

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