柴田哲孝の「暗殺」です。おでんさんに紹介して頂きましてチェックしていた所に、
政経電論TVでも紹介されていまして、優先順位を上げて読んでみました。ここでも語られてましたが、読み始めると止まらなくなりまして、イッキに読んでしまいました。後半は少し陳腐な展開だったのですが、トータル的には興味深い内容で、満足出来る作品でした。
奈良県で元内閣総理大臣が撃たれ、死亡した。その場で取り押さえられたのは41歳の男性。男は手製の銃で背後から被害者を強襲。犯行の動機として、元総理とある宗教団体との繋がりを主張したーー。
日本史上最長政権を築いた元総理の殺害という前代未聞の凶行。しかし、この事件では多くの疑問点が見逃されていた。致命傷を与えた銃弾が、未だに見つかっていない。被害者の体からは、容疑者が放ったのとは逆方向から撃たれた銃創が見つかった。そして、警察の現場検証は事件発生から5日後まで行われなかった。
警察は何を隠しているのか?
新犯人は誰だ?
35年前に起きたある未解決事件との繋がりが見えた時、
全ての陰謀は白日の下に晒されるーー。
帯はこんな感じです。週刊現代で、柴田哲孝のインタビュー記事が載っているのですが、
事件翌日に柴田氏は、知人の右翼団体関係者から「山上単独犯」を否定するようなメールや、ある警察庁OBからも「警察は何か隠している」といった連絡を受けたとの事です。これらの事がきっかけで、柴田哲孝は、筆を執ることにしたとの事です。
【ここからネタバレありです】
ですので、この作品は勿論「山上単独犯」ではなく、もっと大きな力が働いて、安倍元首相が暗殺されたという内容です。その大きな力とは何なのか?その動機は?という事になってくるのですが、僕的にはその動機が納得いかなかったです。その解釈は無いんじゃない?という感じでした。
高野は『日本皇道会』総裁として政治活動の傍ら、民族派右翼の論客、思想家、作家としても活躍。その影響力を行使して長年にわたり政財界のフィクサーとして暗躍してきた。その高野にとって【令和】という年号は絶対に許し難いものだった。
テレビではなおも、原官房長官が言葉を続ける。
ーー新元号の典拠について申し上げます。【令和】は、万葉集の梅花の歌三十二首の序文にある【初春】の令月にして、気淑く和ぎ、梅は鏡前の粉披きーー。
万葉集からの引用だと?
馬鹿な。そんなことはこじつけの屁理屈だ。
本来の“令”の意味は、“律”と共に“掟”である。総じて“言いつけ”であり、格下の者に対する“令旨”、“命令”の旨意を表わす。
対して、“令和”の“和”は、“穏やか”、“和む”、総じて“調和”の意味を持つ。だが、この“和”にはもうひとつ、重要な旨意があることも忘れてはならない。
“和人”、すなわち“日本人”である。
この“令”と“和”を組み合わせ、“令和”とした元号に隠された意図は明らかだ。
日本を支配する他民族の主導者が、日本人を“掟”で縛り、“言いつけ”、“令旨”を下すという旨意を含んでいる。
原はこの“令和”という元号について、考案者自身が氏名の秘匿を希望しているとしてその名を公表しなかった。
当然だろう。考えるまでもなく、どの筋の者による策謀なのかは明らかだ。
まあ、この作品を読んで頂ければと思うのですが、この事が“動機”な訳です。仮にこれが動機で、先ずは暗殺を成し遂げて、次は【本尊】へ打撃を与えるのが目的のはずです。それにしては、今の状況を見ていると、多少の打撃は与えたと思いますが、中途半端ですよね。僕的には「力が足りないんじゃない?」なんて思ってしまう訳です。(フィクションの物語に対しても)
いわゆる“田布施派(安倍派の事)”と呼ばれる派閥の議員は、大半が“合同教会”からの支援を享受している。選挙の度に六〇万人といわれる国内の信者の応援を受け、莫大な組織票の獲得を約束されている。
だから自由憲民党は、選挙に負けない。“合同教会”と、連立を組む仏教系宗教団体を基盤とした政党に支えられて、確実に過半数の議席を獲得してきた。こうして見せかけの民主主義の日本で、事実上の独裁政党として政権与党の座に居座り続けている。
しかも“合同教会”の協力によって当選した議員は、次の選挙を見据えて教団に忠誠を尽くす。教団側から送り込まれた信者たちを、無給の議員秘書として受け入れる。その秘書たちが政策案にまで口を出し、国会の運営に影響を与えているのだ。
考えるまでもなく、これは一人の日本人として怖ろしいことだ・・・・・。
いまや日本の国会は、純粋な意味で日本人のものではない。アメリカや、韓国のキリスト教系の宗教“合同教会”に支配されているも同然だ。
総理大臣も、内閣も、おそらく100人以上の国会議員は“合同教会”の信者も同じだ。しかもその教団のバックには、日本を“仮想敵国”とする韓国のKCIAが付いているのだ。
国会だけではない。教団の信者はテレビ局や新聞社などメディアの上層部や、警察、自衛隊にまで喰い込んでいる。
だから“合同教会”は、いくら違法な霊感商法で金集めをしても訴追されない。マスコミの追求も、手心を加えたものになる。
上記が背景です。背景がありまして、動機がありまして、そして次は、奈良県で行動を起こした理由が下記となります。
「可能性があるとすれば、来年夏の参議院選でしょう・・・。まだ各党とも候補者も決まっていないので、田布施の街頭演説の日程もまったく読めませんが・・・」
「次回は何としても、田布施に奈良県での応援演説を入れさせるように。もしそれができなければ、我々“日本皇道会”は今後一切“豊田派”に力添えはしない。そういっておきなさい」
「承知しました。そのように伝えておきます・・・。しかし高野先生は、なぜそれほどまでに“奈良”にこだわるのですか・・・?」
山道が訊いた。
「いうまでもない。元より奈良は、仏教と神道の聖地ではないか。中でも仏教は、奈良の歴史とは切っても切れぬ縁がある」
「確かに・・・」
「その神聖な奈良に、あの“合同教会”は土足で入り込んできた。田布施に“禁厭”をかけるには、奈良をおいて他に有り得ぬだろう・・・」
何かに取り憑かれたように高野がいった。
こんな感じです。この作品の主人公も紹介してませんが、それでも大体の流れが分かったかと思います。興味を持った方は、是非、読んでみてください。(*´∇`*)
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という物語です。

































