蕎麦とラーメン食べ歩き と読書のブログ

蕎麦とラーメンの食べ歩きと読書のブログです。蕎麦は、結構詳しいので、蕎麦の評価は信用出来ると思います。ラーメンは、素人です。読書傾向は偏りがちです。読書系の記事以外は酔っ払いながら書いてますので、失礼がありましたら、すみません。

カテゴリ:読書関係 > 柴田哲孝(読書関係)

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暗殺

柴田哲孝の「暗殺」です。おでんさんに紹介して頂きましてチェックしていた所に、

政経電論TVでも紹介されていまして、優先順位を上げて読んでみました。ここでも語られてましたが、読み始めると止まらなくなりまして、イッキに読んでしまいました。後半は少し陳腐な展開だったのですが、トータル的には興味深い内容で、満足出来る作品でした。
奈良県で元内閣総理大臣が撃たれ、死亡した。その場で取り押さえられたのは41歳の男性。男は手製の銃で背後から被害者を強襲。犯行の動機として、元総理とある宗教団体との繋がりを主張したーー。
日本史上最長政権を築いた元総理の殺害という前代未聞の凶行。しかし、この事件では多くの疑問点が見逃されていた。致命傷を与えた銃弾が、未だに見つかっていない。被害者の体からは、容疑者が放ったのとは逆方向から撃たれた銃創が見つかった。そして、警察の現場検証は事件発生から5日後まで行われなかった。

警察は何を隠しているのか?
新犯人は誰だ?
35年前に起きたある未解決事件との繋がりが見えた時、
全ての陰謀は白日の下に晒されるーー。

帯はこんな感じです。週刊現代で、柴田哲孝のインタビュー記事が載っているのですが、

事件翌日に柴田氏は、知人の右翼団体関係者から「山上単独犯」を否定するようなメールや、ある警察庁OBからも「警察は何か隠している」といった連絡を受けたとの事です。これらの事がきっかけで、柴田哲孝は、筆を執ることにしたとの事です。

【ここからネタバレありです】
ですので、この作品は勿論「山上単独犯」ではなく、もっと大きな力が働いて、安倍元首相が暗殺されたという内容です。その大きな力とは何なのか?その動機は?という事になってくるのですが、僕的にはその動機が納得いかなかったです。その解釈は無いんじゃない?という感じでした。
高野は『日本皇道会』総裁として政治活動の傍ら、民族派右翼の論客、思想家、作家としても活躍。その影響力を行使して長年にわたり政財界のフィクサーとして暗躍してきた。その高野にとって【令和】という年号は絶対に許し難いものだった。
テレビではなおも、原官房長官が言葉を続ける。
ーー新元号の典拠について申し上げます。【令和】は、万葉集の梅花の歌三十二首の序文にある【初春】の令月にして、気淑く和ぎ、梅は鏡前の粉披きーー。
万葉集からの引用だと?
馬鹿な。そんなことはこじつけの屁理屈だ。
本来の“令”の意味は、“律”と共に“掟”である。総じて“言いつけ”であり、格下の者に対する“令旨”、“命令”の旨意を表わす。
対して、“令和”の“和”は、“穏やか”、“和む”、総じて“調和”の意味を持つ。だが、この“和”にはもうひとつ、重要な旨意があることも忘れてはならない。
“和人”、すなわち“日本人”である。
この“令”と“和”を組み合わせ、“令和”とした元号に隠された意図は明らかだ。
日本を支配する他民族の主導者が、日本人を“掟”で縛り、“言いつけ”、“令旨”を下すという旨意を含んでいる。
原はこの“令和”という元号について、考案者自身が氏名の秘匿を希望しているとしてその名を公表しなかった。
当然だろう。考えるまでもなく、どの筋の者による策謀なのかは明らかだ。

まあ、この作品を読んで頂ければと思うのですが、この事が“動機”な訳です。仮にこれが動機で、先ずは暗殺を成し遂げて、次は【本尊】へ打撃を与えるのが目的のはずです。それにしては、今の状況を見ていると、多少の打撃は与えたと思いますが、中途半端ですよね。僕的には「力が足りないんじゃない?」なんて思ってしまう訳です。(フィクションの物語に対しても)
いわゆる“田布施派(安倍派の事)”と呼ばれる派閥の議員は、大半が“合同教会”からの支援を享受している。選挙の度に六〇万人といわれる国内の信者の応援を受け、莫大な組織票の獲得を約束されている。
だから自由憲民党は、選挙に負けない。“合同教会”と、連立を組む仏教系宗教団体を基盤とした政党に支えられて、確実に過半数の議席を獲得してきた。こうして見せかけの民主主義の日本で、事実上の独裁政党として政権与党の座に居座り続けている。
しかも“合同教会”の協力によって当選した議員は、次の選挙を見据えて教団に忠誠を尽くす。教団側から送り込まれた信者たちを、無給の議員秘書として受け入れる。その秘書たちが政策案にまで口を出し、国会の運営に影響を与えているのだ。
考えるまでもなく、これは一人の日本人として怖ろしいことだ・・・・・。
いまや日本の国会は、純粋な意味で日本人のものではない。アメリカや、韓国のキリスト教系の宗教“合同教会”に支配されているも同然だ。
総理大臣も、内閣も、おそらく100人以上の国会議員は“合同教会”の信者も同じだ。しかもその教団のバックには、日本を“仮想敵国”とする韓国のKCIAが付いているのだ。
国会だけではない。教団の信者はテレビ局や新聞社などメディアの上層部や、警察、自衛隊にまで喰い込んでいる。
だから“合同教会”は、いくら違法な霊感商法で金集めをしても訴追されない。マスコミの追求も、手心を加えたものになる。

上記が背景です。背景がありまして、動機がありまして、そして次は、奈良県で行動を起こした理由が下記となります。
「可能性があるとすれば、来年夏の参議院選でしょう・・・。まだ各党とも候補者も決まっていないので、田布施の街頭演説の日程もまったく読めませんが・・・」
「次回は何としても、田布施に奈良県での応援演説を入れさせるように。もしそれができなければ、我々“日本皇道会”は今後一切“豊田派”に力添えはしない。そういっておきなさい」
「承知しました。そのように伝えておきます・・・。しかし高野先生は、なぜそれほどまでに“奈良”にこだわるのですか・・・?」
山道が訊いた。
「いうまでもない。元より奈良は、仏教と神道の聖地ではないか。中でも仏教は、奈良の歴史とは切っても切れぬ縁がある」
「確かに・・・」
「その神聖な奈良に、あの“合同教会”は土足で入り込んできた。田布施に“禁厭”をかけるには、奈良をおいて他に有り得ぬだろう・・・」
何かに取り憑かれたように高野がいった。

こんな感じです。この作品の主人公も紹介してませんが、それでも大体の流れが分かったかと思います。興味を持った方は、是非、読んでみてください。(*´∇`*)


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3
Dの遺言
柴田哲孝の 「Dの遺言」です。東大教授でもある歴史作家の【浅野迦羅守】のシリーズです。前作の「Mの暗号」では「☆」2つを付けさせて頂きましたが、今回は「☆」が3つという所です。前回は、M資金を題材にした【B級お宝探し小説】といった作品だったのですが、今回も「日銀の金庫から消えたダイヤモンド」を題材にした【B級お宝探し小説】です。前作もそうでしたが、作品のテーマと序盤の掴みは最高なのですが、展開が甘いんですね。しかし、今回の作品は前作よりも2回転半くらい捻りが入っていたので楽しめました。帯は完璧ですね。
戦時中、軍需省の要請により立法化され、それに基づき皇室からも供出さたダイヤモンドがあった。その量、32万カラット。戦後は日銀に保管されていたが、その内20万カラットが占領のどさくさの中に消失。GHQのアメリカ軍将校が盗み出したとも、日本の政権運用資金に使われたとも言われていた。東大教授にして歴史作家・浅野迦羅守は、戦後の特務機関・亜細亜産業に勤めていた曽祖父たちから消えたダイヤの在り処を示す暗号文の遺言書を託された。しかし、捜索を開始するや何者かからの脅迫を受け、やがて敵の襲撃が・・・・・・。

前作で、浅野迦羅守達は城ヶ島の獅子の岩の下から大量の金塊を発見したんですね。その金塊と一緒に、手書きの暗号文が記された一通の文書が見つかったんです。それには、
遺言我々ノ子孫ニ告グ。失ナワレタダイヤモンドヲ探セ

から始まる文書だったのですが、その後の本文が意味が分からない状態だったんですね。(暗号文なんで)浅野迦羅守達の曽祖父達からの遺言書を元にダイヤモンドの捜索を開始するのですが、当然の事ながら、そのダイヤモンドを追うもう一方のグループが存在してるんですね。もうここからは想像出来るはずなのですが、どちらが先にそのダイヤモンドまで辿り着けるかという物語です。

展開が甘いと書いたのは、日銀金庫室に保管されていたダイヤモンドの約半分が(約800億円相当)消失した訳です。色々な所に渡っている事が想像出来るので、800億円分のダイヤモンドではないとしても、かなりの額となるダイヤモンドを探し出そうとしている訳です(結局は100億〜160億のダイヤだったのですが)それなのに、迦羅守も敵側も行動やら何やらが「ヌルい」です。そのヌルさに5回くらい舌打ちした記憶があります。ま、それでも楽しめましたが( ´∀`)つ


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2
Mの暗号
柴田哲孝の「Mの暗号」です。M資金を題材にした【B級お宝探し小説】と言った感じでした。出だしの掴みは最高だったのですが、徐々に尻つぼみでした。
解読せよ。真実はそこにある
東京大学で特任教授を務める歴史作家・浅野迦羅守を訪ねてきた美女・小笠原伊万里。何者かに殺害された彼女の父が、祖父から預かっていた謎の地図と暗号文を解読してほしいと言う。彼女の祖父が戦後史の闇に君臨した亜細亜産業とGHQ、そしてフリーメイソンに繋がる人物だったことが判明した時、戦時中‟金属回収令”によって集められ、消えた膨大な金塊の存在が浮上した!迦羅守は数学の天才‟ギャンブラー”と元CIAのエージェント南部正宗の協力を得て、その行方を追うが・・・・・・。

帯はこんな感じです。小笠原伊万里の父が何者かに殺されたんですね。伊万里が遺品整理をしていた所、意味不明な暗号の様な文章と図形の様なものが描き記された地図を発見したんです。伊万里の父は生前、「自分はM資金の隠し場所の地図を持っている」と言っていた事を思い出して、東大特任教授で、歴史作家でもあり、戦後史の専門家でもある迦羅守に解読を依頼するんです。そこから、先ほど書いた様に【B級お宝探し】が始まるんですね。別にお宝探しが嫌いな訳ではないのですが、ハラハラドキドキワクワク感がもっともっと欲しかったです。(しょぼいロールプレイングゲームに近い感じでした)


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3
砂丘の蛙













柴田哲孝の「砂丘の蛙」です。この作品は【片倉康孝】という定年を間近に控えた刑事が主人公の「黄昏の光と影」という作品の第二弾という感じの作品です。前作を読んでないのですが、全然問題なく楽しめました。この作品を簡単に説明すると【火曜サスペンス劇場】に出てきそうな作品という感じですね。地味なんですが、読み始めたら作品中に惹き込まれてしまいましてイッキに読んでしまいました。帯は完璧ですね。
9年前に殺人事件を起こした崎津直也が刑期を終え、出所直後に神戸で殺害された。その後、崎津を逮捕した刑事・片倉康孝もまた何者かに刺されてしまう。崎津殺しと、同一犯の仕業なのか。収監中の崎津の手紙に書かれていた砂丘の蛙という謎の言葉。戸籍には載っていない妹の存在。片倉は再び事件の渦中へと引き込まれていく。捜査本部から外され、部下の柳井らと地道な捜査を続ける片倉は、崎津の死体が浮かんだ神戸、そして鳥取へと飛んだ。

こんな感じですね。模範囚として立派に刑期を終えた【崎津直也】は、自分を逮捕した【片倉康孝】に感謝の気持ちと【ある事実】を伝える為に、刑務所を出たその足で石神井署へ向かったはずが、神戸で水死体となって発見されるんですね。そして、その訃報を聞いたその夜に片倉は自宅マンションの前で何者かに刺されて重傷を負ってしまいます。片倉を刺した犯人は、そのまま片倉の部屋を物色して逃げていくのですが、金目のモノには目もくれず、何かを探していた様子だったんですね。片倉はそれが、崎津と何度か交わした手紙だと確信して、その手紙をもう一度読み直してみると、気に掛かる点がいくつも出てきて・・・・・。

という感じで流れていきます。神戸・鳥取へ赴き、捜査をしていくうちに徐々に、この事件の裏に隠された更なる大きな事件が見えてくるんですね。僕的には予想もしない結末となりまして楽しめました。そして、この作品のクロージングの方も、ベタな手法なのですが、ジンとさせられましたね。( ´∀`)つ


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3
クズリ















柴田哲孝の「クズリ」です。クズリと呼ばれる暗殺者が主人公の物語で、なかなか面白かったのですが、凄腕の暗殺者がそりゃないだろう的な場面がありまして、それが物語の重要な部分でもあったので、読後感的には、それに対する不満に終始しました。ま、トータル的には、僕的によく分からなかったウクライナ情勢などを分かり易く織り込みながらリズム良く進むストーリー展開に、読み始めたら止まらなかったので、なかなかと言えると思います。帯は素晴らしいです。

頭、心臓、腹に銃弾を撃ち込み、現場に″Gulo gulo″という謎の言葉を残す暗殺者″クズリ″。二件のお殺しは、四半世紀以上前に死んでいるはずのこの男の仕業なのか。警視庁外事情報部の中瀬は、クズリの過去を洗い始める。同じ頃、覚醒剤の運び屋が韓国で摘発され、供給担当の男が金を持って日本に逃亡、潜伏する。その男を追って香港黒組織の殺し屋二人も入国、闇に姿を消す。


追う者と追われる者。命を狩られるのはどちらか
ホントこんな感じです。日本を訪れたクズリこと【ロンホワン】は、殺しの仕事を済ました後、恋人と呼べる女性も出来た事もあって、そのまま横浜に滞在するんですね。そして、世話役の老人から「殺し」の依頼を受ける様になるのですが、とあるヤクザから依頼を受けて殺した人物が、香港黒組織の殺し屋が追っていた人物でもあったんですね。メンツを潰された香港黒組織の殺し屋二人は、クズリを追います。そしてクズリもその香港黒組織の殺し屋を消す依頼を受ける事になり、対決する事となるんですね。そこで、帯にあった様に、

命を狩られるのはどちらか

という感じの物語な訳です。冒頭に書いた様に、この対決までの流れで僕的には、腑に落ちない展開がありまして、そこが減点でした。続きでその内容を(ネタバレになってしまいます)( ´∀`)つ


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デッドエンド














柴田哲孝の「デッドエンド」です。なかなか面白かったのですが、柴田哲孝の作品としての期待度からすると物足りなかったですね。
【IQ172の脱獄犯VS警察・公安】という帯を見て、深みのある展開を期待したのですが、脱獄後の最初の山場を「ストックホルム」に頼った所で少しトーンダウンしてしまいました。全部読み終わった時も、全体を考えてみると、色々と穴も見えてしまいました。まぁ、それ位、作品中にハマってしまったという事もあるかもしれませんが。(*´∇`*)
笠原武大は、妻を殺害した罪で千葉刑務所に服役していた。刑は、無期懲役。それでも笠原は、密かに決意していた。一日も早く、自力でここを脱出しなくてはならない。綿密な計画を練り、厳重な監視をかいくぐって笠原は高い塀をこえた。大胆な行動で警察の目を欺きながら、追跡の手を躱してく。だが、目的を果たす手筈が整ったと思った直後、自分の娘・萌子が誘拐されたというニュースを聞く。
どうすれば、萌子を取り戻せるのか・・・・・。
考えろ・・・・・考えろ・・・・・考えろ・・・・・。

という帯なのですが、この帯はいいですね。こんな感じで話が流れていきます。主人公の【笠原武大】は、東京大学経済学部卒。経済産業省を経て、フリーの雑誌記者になったのですが、経済産業省時代の、とある不正を告発しようとした事から妻を殺され、両親、上司までプロの殺し屋に殺されてしまいます。
 そして、妻殺しの罪を背負って千葉刑務所に服役している所から物語が始まり、脱獄へと話が進んでいくんですね。あとは、逃げる笠原、追う警察、そして不正に関わっていた組織と笠原の対決へと向かっていきまして、予想通りの結末までを楽しむといった感じの物語です。
 この作品の中にも出てきますが、実際に、2012年1月に、広島刑務所から中国人受刑者が脱獄した事件がありましたが、現代の日本の刑務所で脱獄があったという事は、僕的には衝撃でした。この実際の事件のおかげで、日本を舞台にしても「脱獄モノ」の小説にもリアリティが増して、もっともっと面白い作品が描けると思うんですね。今回の作品は、脱獄した後の次なる逃走を「ストックホルム」

を使ったんですね。IQ172という設定の笠原ならもっと凄い事をやって欲しかったですね。

文庫になったらぜひ。( ´∀`)つ


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4
チャイナ・インベイジョン









柴田哲孝の「チャイナ・インベイジョン 中国日本侵蝕」です。「国境の雪」には少し劣りますが、こちらも読み応えある作品になってましてかなり面白かったです。この作品の帯には、
領土の問題は尖閣だけではない
緊急警告!起こりうる、そして最悪の近未来へのシナリオを描く
すべての日本人よ、この現実を直視せよ!

とありますが、ホントこの作品を読んで頂きまして、日本人には、もう少し危機感を抱いてもらいたいです。まだこの作品の内容を紹介してないのですが、簡単に言うとこの作品は、現在日本で起こっている実際の問題と絡ませて、日本が中国に侵蝕されてしまうという内容になっているます。決して大袈裟な話ではなくて、おでんさんの言葉を借りると、
フィクションとノンフィクションの谷間を描いていて有り得る話なんです。
 この作品を読む前と読んだ後では、現在起こっているシリアの問題についても考え方が変わります。なんやかんや言っても中国が日本に戦争を仕掛ける事は有得ないと思っている方も、じゃあなぜ中国は日本に戦争を仕掛ける訳ないかと思っているかというと、だいたいの方が【アメリカ】の存在に言及すると思います。今回の作品では、中国が仕掛けてきても、アメリカは動きません。そんな内容の本を読んだ後では、政府内でも慎重論がありますが、米国などがシリアへの軍事介入に踏み切ったときの対処方針について「支持」を表明する方向で、次郎的にも最終調整に入ってしまうんですね。(今後の対中国を考えると)

酒飲みながら書いているので、少し支離滅裂で話が逸れましたましたが、この作品の事をもう少し。この物語は、中川昭一がモデルの【中澤晃一】前衆議院議員が自宅で倒れ死亡した事がきっかけで動き始めます。(柴田哲孝は、中川昭一を作品中で愛国者であり国士と評してしてます)中澤晃一の同級生で大手出版社に勤める【太田道浩】、北海道で、バー「TANKER’S」を経営する、即応予備自衛官三等陸曹の【厚間勝範】、警視庁公安部外事二課警視の【阿達司】等が、中澤の死をきっかけにして、中国の陰謀の核心に迫っていきます。
 簡単に言うと、中国による北海道などの土地の買占めや、総領事館問題、2010年に施行された中国の法律の「国防動員法」が、日本を侵蝕する為の布石だと言っていて、そして最終的には、日本は中国に侵蝕されてしまうという内容の作品なんですね。
 物語のきっかけは、中川昭一こと【中澤晃一】の死です。中川昭一が死亡したとのニュースが流れた際は、中川氏の父【中川一郎】の時と同じ、アメリカの陰謀説が流れましたが、僕的には、それはないと思っていたのですが、柴田哲孝は、この作品で、中川昭一の死を中国の陰謀説をとっています。財務大臣任期中のローマでの失態、そして死亡までが中国側の陰謀だという事を作品を通して訴えかけています。終章の「そしてすべての者たちの未来」では、実際に日本と中国が戦争に突入していくのですが、現在のままだとこうなってしまうという警告的な分かり易い内容でもあり、手に汗握ります。

ほんと別にスパイ小説の世界とかではなく、実際の世界での有得そうな話なので、是非読んでみてください。かなりお薦めです。( ´∀`)つ

続きで、印象に残った事を。


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4
国境の雪
 
柴田哲孝の「国境の雪」です。読み応えのある作品でかなり楽しめました。主筋としましては、国家機密を持って脱北した【崔順子】とそれを助ける日本人工作員の【蛟竜】の逃避行を描いた作品なのですが、それを上手く絡ませて、最近の世界情勢の裏側を見事に描いた作品で面白かったです。内容に関しては賛否両論あると思いますが、最近の日中・日朝・日韓関係を思うと、ぜひ読んでもらいたい作品ですね。

大作過ぎて、細かく書いていくとアップするまで相当日数がかかりそうなので、さらっと紹介しようと思うのですが、僕が今一番関心があるのが、尖閣諸島を巡る日中関係なんですね。今回の中国海軍艦艇のレーダー照射事件なんかとっても、報道される事のない裏側の世界では、かなりの緊迫状態なんですね。中国の挑発は最終的には何が目的なのか?この件で、中国政府の内部では一枚岩になっているのか?日本政府は、戦争を仕掛けられる事までを想定して動いているのか?この件でアメリカはどう動くのか?この対応で内閣支持率も上がったけど(経済政策の要因の方が強そうですが)次の一手はどう出る?とか色々想像してしまうのですが、そこに至る一連の動きの裏側なんて決して表に出てくる事はありません。しかしこの作品は、
この物語はフィクションである。だが、登場する人物、団体、地名にはできる限り実名を使用し、主幹となるエピソードはすべて事実に基づいている。

なんて書き出しで始まりまして、先程書きましたが、主筋の【崔順子】と【蛟竜】の逃避行の物語に絡ませて、

 ・「尖閣諸島中国漁船衝突事件」
 ・「劉 暁波のノーベル平和賞受賞」
 ・「アラブの春」
 ・「東日本大震災後のアメリカの思惑」
 ・「オサマ・ビンラディンの暗殺」
 ・「中国大使館都内一等地買収問題」
 ・「王立軍の米国総領事館駆け込み事件」
 ・「ニール・ヘイウッド殺害事件による薄熙来の失脚」
 ・「金正日の死」
 
 

の舞台の裏側を見事に描ききっております。逃げる【崔順子】と【蛟竜】、追う北朝鮮の国家安全保衛部の【朴成勇】の物語だけでもかなり面白いのですが、更に上記の出来事の裏側が実名で語られておりまして、ホント面白かったです。

続きで印象に残った場面を。(*´∇`*)


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2
柴田

柴田哲孝の「秋霧の街」です。私立探偵・神山健介シリーズの4作目です。出だしの摑みは良かったのですが、読み終えてみれば、ごく普通な感じでした。ハードボイルドに必要なものは全て揃っているのですが、深みがないというか、捻りがないというか、高揚感が持続しないんですね。マニュアル通りの展開だったし、もう少し相手の方にも視点を当てて欲しかったです。( -д-)ノ

2年前に新潟で起きた殺人事件で、被害者となった女性の父親より、
「娘はなぜ殺されたのか。その理由だけでも知りたいんです・・・・。」
 
と、調査の依頼をされた神山は、その殺人事件の調査を開始します。するとこの事件には、不自然な事や矛盾点が多い事に気がつく。ただの痴情の縺れかと思われていた殺人事件だったが、実は全く違った背景があった・・・・・。
という感じで話が流れていきます。最初に【出だしの摑みは良かった】と書きましたが、この作品の【プロローグ】で、被害者の女性が殺されるシーンがあるんですね。犯人は誰とは特定出来ないのですが、犯人も出てきて、どの様な経緯で殺されていったかが分かる。今後どの様な流れで、このプロローグの場面に結び付いていくかに凄く興味が出て、様々な期待感を持ちながら読み進めていく事が出来るのですが、その後の展開が大した事なくて、せっかくのプロローグが生かしきれてなかったです。一番がっかりしたのは、最後の方に出てくる「カーチェイス」で、2流のハリウッド映画に出てきそうなカーチェイスが繰り広げられたのには、かなりがっかりしてしまいました。しかも、それがエンディング的なものに直結してしまっているが、更に残念な所でした。

このシリーズとはお別れの予感です。(●´ω`●)


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3
120114_2041~01

柴田哲孝の「中国毒」です。なかなか面白かったです。特に中盤位までは、僕的な『★』4つレベルの面白さで、読み始めたら止まりませんでした。後半も十分に面白いのですが、前半から僕が勝手に感じていた、

「これはきっと、ほとんどノンフィクションだな」

という思いが、中盤以降に、少しエンターテイメント的要素が強くなり過ぎて、少し気持ちがトーンダウンした感がありました。(●´ω`●) まぁでも、「週刊 柴田哲孝」にもありましたが「食の安全」をテーマにした社会派ミステリーとしては十分に楽しむ事が出来まして、そこまでのアプローチの仕方が、警察小説としても夫婦間の極限の恋愛小説としても同時進行していく感じで、面白さの厚みが凄くありまして良かったです。そして、根底の所では「ノンフィクション」的な作品だと思える内容で、色々考えさせられます。
クロイツフェルト・ヤコブ病・・・・・1920年から21年にかけて、ドイツの2人の神経学者によって報告されたプリオン病の一種である。脳内で異常プリオンが増殖することにより神経細胞が冒され、脳そのものもスポンジ状になる事が知られている。症状がBSE(牛海綿状脳症)に酷似することから、よく混同される。発病のメカニズムは解明されていないが100万人一人の確率で自然発症するともいわれ、感染後は通常でも数年、時に20年の潜伏期間があるとされる。
 
発症率が100万人に一人と言われる「ヤコブ病」の日本での発症率が年々増加していき、やがて通常の発症率の10倍以上の発症者が出る所まできてしまった。この件で、厚生労働省は「特別調査研究班」を組織して調査を始めるが、日本国内でとんでもない事が起きている事が分かった。厚生労働省疾病対策課「特殊疾病対策本部」の責任者の「尾崎裕司」は、最終報告書を上げた夜に、何者かによって殺されてしまう。そしてこの「最終報告書」は、大臣までいく事はなく、この案件に係ったメンバーが次々と殺されてしまう・・・・。

という感じで話は流れていきます。主人公的には、警察庁の「外事情報部テロリズム対策課」の「間宮警視正」が主人公。間宮の妻もこの「ヤコブ病」を発症してしまい、しかも間宮が追っている国際テロリストの「毒龍」がこの「特別調査研究班」のメンバーの暗殺に係っているという事が分かり・・・・・。

という感じです。集中力なくなってきたので、最後に一番印象に残った文章を・・・・・、

問題は日本政府―厚生労働省―が、こうした輸入加工食品に対し原産国を表示する義務をしてないことだ。輸入品であることすら、断わる必要もない。つまり消費者にはまったく選択肢が与えられず、危険な中国製の加工食品であることを知らずに食べさせられているこになる。
中国政府と厚生労働省、日本の経団連が結託し、日本国民を騙している。つまりは、そういうことだ。すべては金のために・・・・・。



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2
冬蛾

柴田哲孝の「冬蛾」です。私立探偵の神山健介のシリーズ3作目の作品です。僕的には、つまらなかったです。中弛みあり、無感動なラストありの良い所なしの作品でした。途中で投げ出しそうになったのですが、今までの柴田哲孝作品に敬意を表して、何とか最後まで読みきりました。とにかく無駄にまったりとした展開で、登場人物も分かり難いし、神山や警察の動きもお粗末でした。

今回、神山の元に、南会津郡の七ッ尾村に住む阿佐玄右衛門という者から、一年前に七ッ尾村で起きた事故についての調査の依頼が入りました。村の男が猟に出掛け、雪の中で足を踏み外して沢に落ちて死亡した事故があったのですが、それは事故ではなく殺されたのではないかとの噂があり、その真相を調べてもらいたいとの依頼でした。その調査の依頼を受けた神山は、大きな事件に巻き込まれる事になる・・・・。

という感じのストーリーです。地図にも載っていない位の小さな村なのですが、この村の人間関係はかなり複雑で、遡ると源平時代からの因縁を引き摺っていたりします。歴史好きの僕としては、かなり期待もしたのですが、その辺りも上手く使いこなせてなかったです。結局、犯人が分かっても特に何の感情も沸いてくる事はなく、読み切ったという、何とも言えない達成感だけがありました。( -д-)ノ


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3
saikopasu

柴田哲孝の「サイコパス「です。プロファイラーのエミコ・クルーニルが主人公の第2弾となります。前作の「悪魔は天使の胸の中に」程荒々しくなく、優等生的な作品で、リズム良く、ある一定以上の興奮を維持しながら読めて楽しめました。ラストには少し不満でしたが、最後まで楽しめました。

今回は、新宿の歌舞伎町で、外国人の女性ばかりを狙った連続殺人事件が起きるのですが、犯人は、自分を切り裂きジャックの生まれ変わりだと信じている男で、自分の美学に従って犯行を繰り返します。その犯人を西新宿署の城島と共に、エミコ・クルーニルが追うという感じのストーリーです。最初から怪しいと思う男がいるのですが、僕の心理的には、その男が犯人ではないようにと願いながら(当たり前すぎるから止めてくれという願いね)読み進むのですが、そんな心理を上手く揺すぶられながら最後まで楽しく読めました。

ま、おススメです。( -д-)ノ
続きもあります。


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3
WAR

柴田哲孝の「THE WAR 異聞 太平洋戦記」です。この作品は、

・超空の要塞   〜異聞 東京大空襲〜
・目ン無い千鳥の群れ   〜異聞 真珠湾攻撃〜
・ブーゲンビル日記   〜異聞 海軍甲事件〜
・鬼の棲む山   〜異聞 久米島事件〜
・草原に咲く一輪の花   〜異聞 ノモンハン事件〜


からなる作品です。この作品の冒頭に、
この物語は事実に基づいたフィクションである

と「GEQ」の時と同じように始まります。とても興味深い作品でした。僕的には、定説や自分が信じていた説に、全く違った説が出ると、まずその説を疑う事から始めます。頭の固くなった僕の頭を解すのは、かなり難しいと自分で思います。余程の根拠や証拠がないと流石に宗旨変えは出来ないです。そんな僕がこの作品を読むと、「鬼の棲む山」を除く4作品は、イマイチ根拠が薄く、納得出来るものではありませんでした。しかし、興味深いものではありましたね。特に「草原に咲く一輪の花」は、そこまで書くならもっと深堀りして欲しかったと思える程、僕的には惜しい作品です。(前も何処かで聞いた説でしたが・・・)

「超空の要塞」は、日本政府は『東京大空襲』の事を事前に知っていて、政治的に上の方のレベルでの裏工作が日米の間にあったとされる説等が述べられています。

昭和20年3月5日、日本橋の『インドネシア産業』という会社に勤めていた前沢史子は、専務の藤田孝久に、

「ここを、出たほうがいい。たぶん、3月の9日か10日だ。東京に大空襲がある。本所のこのあたりは、火の海になる。荷物をまとめて、どこかに逃げなさい」

と言われた。前沢史子は、この忠告を聞いて、埼玉県の川口に疎開して難を逃れたという話から物語は進みます。ここまでは、僕的には信じられる事なのですが、少し先に進むに従って、信じられなくなっていくんですよね。その先の内容は・・・・・・、読んでみてください。

「目ン無い千鳥の群れ」は、日本の『真珠湾攻撃』を、アメリカは事前に知っていたという事から話は進んでいきます。ここまでは僕もイロイロな書籍などから信じているのですが、それから、

「真珠湾攻撃は、最初から馴れ合いだった。アメリカと日本が合同で演出した、史上最大の八百長であり茶番劇だった」

という方向に向かっていきます。ここまで来てしまうと少し信じられませんでした。

「ブーゲンビル日記」は、「山本五十六が亡命を企てて、アメリカに裏切られた説」の話。山本五十六の死因については不可解な事が多いですが、この説は、さすがに全く信じる事が出来ない話でしたが、この「説」に至るまでの話が凄く興味深いものでハマリました。

「鬼の棲む山」は、「久米島事件」の話。実際に鹿山隊長と行動を共にした兵士を取材して、その兵士から当時の事を語ってもらうという形式。沖縄戦での話以外でも、このような悲惨な話を聞きますが、何とも遣る瀬無い気持ちになりますね。

「草原に咲く一輪の花」は、「ノモンハン事件」を掘り下げていって、ある話にたどり着きます。これは、何処かで聞いた事があります。歴史上の人物では、これと似ている話で「織田信長」のバージョンも聞いた事あります。意味分からないと思いますが、興味がある方はぜひ読んでみてください。


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3
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柴田哲孝の「TENGU」です。少し展開がゴタついてまして、リズムが悪かったけど、なかなか面白かったです。中央通信の記者の「道平」が、1974年に群馬県で起きた連続殺人事件を、26年経って再び調査する事になり、事件の真相に迫っていく感じの物語です。当時にはなかった「DNA鑑定」や担当刑事の協力により事件の真相が暴かれていくのですが、先の展開を色々想像しながら愉しんで読む事が出来ました。

事件当時と現在が交互に展開されるのですが、本当に面白い展開の場合、章が代わると読んでいた章が面白いので、かなり名残惜しい感が残るのですが、その名残惜しさは感じる事が出来なかったです。本当に面白い作品の場合は、名残惜しい感を残しつつも、その切り替わった章も再び面白く感じて、交互交互が結局両方とも面白くなり、ラストまでもってイカれる。というのが、★4つ以上の条件にしています。なので、面白かったけど、★は「3つ」です。(*・ω・)ノ


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4
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柴田哲孝の「狸汁 銀次と町子の人情艶話」です。この作品は、

・狸汁
・初鰹
・鯨のたれ
・九絵尽くし
・鱧落とし
・鮎うるか


の6編からなる連作短編集です。港区麻布十番の住宅街の一角にある『味六屋』という小料理屋の店主の銀次と、その女房の町子が織り成す人情艶話です。タイトルから分かる様に、料理を通して、銀次と町子と、そして味六屋の客との心温まる話で、とても面白かったです。僕は、「食」に非常に興味がありますので、とても面白く読む事が出来まして、しかも非常に勉強にもなりました。自称「雑学王」の僕としましては、かなりの数のネタをゲットする事が出来ました。飲みの席とかで、

「同じ穴の貉(ムジナ)って言葉の由来って知ってる?」

なんて話が出たら、ネタ元は、「狸汁」から拝借したものです。これ知りたかったら、ネットで検索しないでこの作品を読んでみてください。(*´∇`*)

因みに、僕的に1番面白かったのは「九絵尽くし」で、内容もさもあることながら「九絵」は、『次郎的死ぬまでに食べておきたいものランキング』のベスト10にランクインしました。一番勉強になったのは「初鰹」です。醤油の知識について勉強になりました。日本酒の世界に似ていますね。因みに「無化調」を謳っているラーメン屋さんでも、使っている醤油が「化調」があったりするそうですが、何処か忘れてしまいましたが、僕が訪問したラーメン屋さんで、「化調はほとんど使用してませんが、使用している醤油に少し使用されてます」という案内をしているラーメン屋さんが、あって、すごく感心した記憶があります。

やっぱ、料理は奥が深いっすね。


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3
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柴田哲孝の「早春の化石」です。この作品は「渇いた夏」のシリーズものです。順番間違えてこちらから読んでしまったのですが、大して支障はなかったです。(多分)ジャンル的には「ハードボイルドミステリー」との事ですが、ライトに仕上がっているので、誰でもいけます。

主人公は、白河で探偵業を営む神山健介です。今回、神山の元に、東京のお嬢さんからの依頼が舞い込んだ。内容的には、
・失踪した双子の姉・・・中嶋洋子を探してほしい。
・姉が失踪する前に同行していた男の素性を調べて欲しい。

との事。同行していた男は、自殺してしまったのですが、持っていた身分証明とは別の人物で身元不明。しかも、その男の遺書には、中嶋洋子を殺害した事を告白している。ほとんど手懸かりのない難しい依頼を引き受けた神山だが、徐々に真相に迫っていく・・・・。

っていう感じで流れていきます。なかなか面白かったけど、少し迫力不足でした。続きはネタバレありです( -д-)ノ


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4
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柴田哲孝の「銀座ブルース」です。この作品は、

・銀座ブルース
・殺人鬼
・青いダイヤモンド
・帝銀事件
・尾行
・国鉄総裁変死事件


の6編からなる連作短編集です。これはどれも面白かったです。戦後間もない頃の銀座や新橋などが主な舞台です。主人公は、警視庁の刑事の「武田幸四郎」で、なんか魅力的な人物です。この辺りの時代は、小説の舞台としては、良くも悪くも魅力的に感じます。

「銀座ブルース」は、昭和21年の銀座が舞台。配給だけの生活では餓死してしまうので、誰もが闇の食料を手に入れる事にやっきになっている時代。警視庁築地暑の保安課の刑事の武田も、生き残る為に職権を乱用して日々の生活をしのいでいる。ある日、洋酒の闇値が下がっているとの、金になりそうな情報を聞き付け武田幸四郎は動きだす・・・・。という感じで物語は進みます。何もかもが値上がりする時代に、逆に値が下がるという事は供給が勝っているという事です。そこには、危険を伴うが美味い汁があるんですね。連作短編の出だしとしては、なかなかでした。

「殺人鬼」は、若い女が殺されて屍姦されるという事件が連続する。武田刑事は(この時は警視庁捜査1課に配属されている)この事件を追うが、巨大な力が背後で動いていて・・・。この時代は特に、金と権力があれば何でもありだという話。

「青いダイヤモンド」は、隅田川のの清洲橋の河口のあたりで、水面に浮かぶ男の土左衛門が発見された。身元も不明だったのだが、警視庁の捜査1課に「カイダニ マモル」なる人物から、有力な情報の電報が届く。武田刑事は、捜査を開始したのだが、「GHQ」も巻き込んだ深い事件だった・・・。という感じ。

「帝銀事件」は、実際の事件に武田刑事が投入されて、展開されていく作品。この事件は、僕の世代でもテレビでもちょこちょこ特集が組まれていたので、よく知っている方は多いと思います。この作品の中には、実際に捜査を担当した平塚八兵衛も登場していて、リアル感があります。この作品はかなり興味深かったです。


「尾行」もなかなか面白かったです。どんな組織でも「派閥」なんてものがあるのですが、この作品も、政治家やGHQなど様々な思惑が交差している、複雑な勢力争いを、分かり易く面白く描いている作品です。

「国鉄総裁変死事件」は、所謂「下山事件」の話。武田刑事もこの事件を担当する事になり、事件の真相を掴むのだが・・・。という感じ。この作品が1番良かったです。この事件は、僕はあまり詳しくない。なので、おでんさんにお薦めしていただいた、柴田哲孝の「下山事件 最後の証言」を読んでから、知ったかぶりしてこの項を書けば良かったかなと思っています。(* ̄∇ ̄*)エヘヘ まぁ、知ったかの本領は、酒の席で発揮されるのでしょうね。この作品を読んで興味を持てば、もっと詳しい、先出の作品を読みたくなると思います。僕は早く読みたくなってしまいました。


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3
しろいねこ

柴田哲孝の「白い猫」です。この作品は、

・「白い猫」
・「カラスは何を見たのか」
・「神隠し」
・「人間狩り」
・「賢者のもてなし」
・「座敷童」
・「魔霧」


の7編からなる短編集です。この短編集は、全ての作品に動物が係わっていて、物語の中核をなしています。全てハズレなしで、なかなか良かったです。

「白い猫」は、意表をつかれた作品です。一人の身体の中にいる「直樹」と「タケル」の物語。所謂、「二重人格」なのですが、「直樹」は、おとなしくて優しい性格。「タケル」は、凶暴な性格。この2つの人格が織り成す物語です。鋭い感性の持ち主ならすぐ分かるのかもしれませんが、僕は最後はビックリさせられました。
 余談ですが、「多重人格」のとあるケースでは、幼い頃に「虐待」を受けりすると、防衛本能が働いて、全く違う人格を作りだす事があると聞いた事があります。これは何となく理解出来るのですが、アメリカの連続強姦魔の「ビリー・ミリガン」の場合、24の人格があったそうです。人格が変わる毎に、国籍や言語や性別なのども変わるというのは理解を超えてますよね。あの事件の特集をテレビで見て、衝撃を覚えました。

「カラスは何をみたのか」は、同じ様な物語をどこかで読んだ記憶があるのですが、石神井警察署を定年退職した「後藤秀二」の家の縁側にカラスが現れるようになる。そのカラスは、いつも何かをくわえて持ってくるのですが、それがとある事件と結び付いていた!という物語。ベタな物語なのですが、これを読んでいた昨日は、ちょうど仕事で、石神井周辺を回っていて、登場する場所がかなりリンクしていて楽しめました。

「神隠し」は、生後間もない「赤ちゃん」が次々と消えてしまうという話。違う生き物で同じような感じの本を読んだ事がありました。少しオーバーですが、有り得そうで怖いですね。

「人間狩り」は、無人島に遊びに行ったグループが次々と何者かに襲われる話。この作品も何かの映画であった様な話ですが、上手く纏まっていました。

「賢者のもてなし」は、闇金の社長が、逆恨みをして、とある男女に復讐しに行く話。すっきりする話でした。

「座敷童」は、2番目に良かった。こういう感じの作品、僕は好きなんですよね。有り得そうな「奇跡」の話です。
 因みに、この作品の中に「金縛り」の事が出てくるのですが、これは科学的に言うと、「疲労などにより、なんたらかんたら〜」が原因なのですが、僕も何度か経験してます。とにかく身体が動かない。何か気配を感じるのですが、目は開けられるのかも知れませんが、怖いので開けないでいると、意識を失ったのか、寝てしまったのか分かりませんが、朝になって気がついて夢かホントか分かりません。まぁ、3回位ですが。

「魔霧」は、1番良かったですね。熊の狩猟の為に訓練されたアイヌ犬の話。一部を紹介すると、いつもは主人に従順な「マキリ」が、ある日狩猟に行くのを嫌がった。そして無理矢理に狩猟に行ったその日に、主人は仲間に誤って撃たれて死んでしまった。「マキリ」は、その事を予知していたのではないかという話(話はそれだけではないですが)これを言ったら元もこもないのですが、予知していたなら、もっと頑張って、主人を行かせなかったらいいのに。なんて思ってしまった(捻くれ者なので)とにかく、これが1番良かったです。


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柴田哲孝の「天使は悪魔の胸の中に」です。なかなか面白かったです。ですが、「GEQ」を読んだ後に読むと、少し物足りないです。初めて彼女の手料理を食べたら、感動する程美味しくて、次の機会に食べる手料理をかなり期待していて、食べてみたら、

「(・_・)エッ..? 得意料理1つだけ?」

なんて思った状況に似ています。しかし、安心しています。情報では、まだまだ沢山美味しい料理を作ってきているとの事なので期待しています(笑)

読んだ時期が遅すぎたのが原因だと思いますが、ストーリー的には、「サブリミナル効果」使用した犯罪の話。昔、話題になりすぎたので、その点が新鮮さがなかったです。このサブリミナル効果を知らない方が読めば、まだ間に合うと思います(-^〇^-)



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geq

柴田哲孝の「GEQ」です。GEQとは、「Great Earth Quake」の略で「大地震」という意味です。この作品は、簡単に言うと「阪神淡路大震災」は、自然の力によって起きたのではなく、人為的操作によって起きたものだと主張する内容の作品です。冒頭には、
この物語は、フィクションである。だが、登場する人物、団体、地名にはできる限り実名を使用し、主幹となるエピソードはすべて事実に基づいている。その他の匿名の人物、団体、創作の部分に関しても、すべてに実際のモデルが存在する。それでもあえて、この物語は概念においてフィクションである。

とあります。この前置きを頭に入れて読み進めていくとかなりの衝撃な作品です。帯にもありますが、
・地震直前に明石海峡で目撃された謎の大型船
・飛行機から見えた白い閃光とは?
・貿易都市なのに欧米人にほとんど犠牲者がいない
・震源地がなぜ二つあるのか?
・自衛隊の派遣がなぜ5時間も遅れたのか?
・自衛隊のヘリコプター消化活動がなぜ妨げられたのか?
・なぜ社会党政権だったのか?

というような謎をジャーナリストの「ジョージ・松永」が、取材を通して、徐々に解き明かしていきます。そのストーリー展開に(僕のワンパターンの使い回しですが)読み始めたら止まりません。真実かどうかは置いといて、こんな説もあるんだ。というスタンスで読んでみると、とても面白かったです。

続きにも書いてます。(*´∇`*)


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