人生リーチ、時々ツモ 麻雀小説傑作選

「人生リーチ、時々ツモ 麻雀小説傑作選」です。楽天ブックスでは、お気に入り登録している作家の新刊情報が届くのですが、今回は黒川博行の新刊として案内が来た一冊です。この作品は、人気作家6名が描く短篇アンソロジーです。830円するのですが、この価格としては少し損した気分でした。短篇アンソロジーの魅力は、目当ての作家以外の作品に思いがけない出会いがあることです。新たな発見や、これまで読んだことのなかった作家の面白さに触れられる点が醍醐味だと思います。今回もそれを期待してページをめくりましたが、残念ながら心に強く残る作品には出会えませんでした。結局、読んだ事のある、黒川博行の作品が1番面白かったです。2番目は、こちらも読んだ事がある大沢在昌の作品でした。(*´∇`*)

一打に託された人生の縮図を人気作家が描く傑作選。「読む麻雀」をご堪能ください。

内容紹介です。そんな堪能は出来なかったですね。収録作品の一覧です。

大沢在昌 『カモ』
宮内悠介 『清められた卓』
竹本健治 『麻雀殺人事件』
筒井康隆 『われらの地図』
新川帆立 『接待麻雀士』
黒川博行 『雨あがりの七対子』


大沢在昌『カモ』は、大沢在昌の短編集『覆面作家』に収録されている一編です。ハードボイルド小説として楽しめます。




黒川博行『雨あがりの七対子』は、黒川博行の「麻雀放蕩記」に収録されている一編です。純粋な麻雀小説としてもレベル高いですし、エンタメ作品としても成立してまして楽しめます。



上記以外で、あえてもう一作挙げるとすれば、新川帆立の『接待麻雀士』ですね。賭け麻雀が合法化された社会を舞台に、その世界で“接待麻雀士”として働く主人公・塔子を描いた物語です。接待麻雀士とは、依頼主の意向に沿って卓をコントロールし、特定の相手を勝たせることを仕事とする存在です。ところが、ある接待の場で、塔子は「勝たせるはずの相手を勝たせられない」という予想外の状況に追い込まれます。卓上の流れ、思惑、利害が複雑に絡み合い、単なるテクニックではどうにもならない展開になっていくんですね。麻雀の内容、物語の展開、どちらもあと一歩という感じでした。

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