
馳星周の「ラフ・アンド・タフ」です。馳ブログで、この作品に触れていたのですが、馳曰く【愛の話です】と言ってるんですね。ですので恋愛小説をイメージして読んでみましたら、正統派の馳作品でした。(*´∇`*)
ですから勿論、主人公は、最後は奈落の底に落ちて行くのですが、その落ち方が【愛の話】だからか、そんなドロドロしてなくて、予想を裏切るうラストでしたね。正しく愛の話ですね。あとは、その主人公の性格を許容出来るかが、読み手にとっての問題です。いつもの馳作品なら、主人公の性格なんてそんな許容する必要もなく(「弥勒世」の伊波尚友は別として)ラストまでの展開をひたすら読み進めていけば良いのですが、今回は、やはり【愛】が絡んでいるので、ある分岐点で、主人公の性格を許容しないと、ちょっと投げ出したくなるんですね。(大金をゲットした時点の事なのですが)そしてその後も、次の展開を占う、分かり易いキーワードみたいなのがあるのですが、それも飲み込んで読み進めていくと「そうくるか〜」って感じでラストを迎えます。全然意味分からないと思いますが、今までの馳作品とは、ラストの落とし方が微妙に違う作品でした。馳の本気の作品ではないですが、なかなか楽しめました。
主人公は札付きのワルで、考えるより先に手が出るタイプの【脇田健一】です。その脇田と〈魂の兄弟(ソウル・ブラザー)〉の染谷浩次郎(弟分)が賞金稼ぎを始めます。簡単に言うと、借金を踏み倒して逃げている連中を捕まえて、その借金の額の1割を賞金として頂く仕事なのですが、300万円を踏み倒して逃げている風俗嬢がいて、それを捕まえたら50万の賞金が貰える仕事が入るんですね。脇田は情報網を駆使して、その風俗嬢を名古屋で捕まえれる事に成功します。しかし、脇田はその風俗嬢に惚れてしまうんですね。その風俗嬢は他にかなりヤバい筋からの借金が3,000万もあるのですが、脇田は、犯罪絡みの5,000万を強奪して、その風俗嬢の3,000万の借金を返済して風俗嬢とその子供との新しい生活を夢見るのですが・・・・・・・・。
そこは馳作品ですからね。5,000万を強奪されたヤバい筋からの追手がかかり、脇田と浩次郎、そして風俗嬢とその子供での逃亡劇が始まるのですが、最期は誰でも予想出来ますが、それまで過程が今までとはちょっと違った展開なので、それをお楽しみください。( ´∀`)つ
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