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高橋由太の「大江戸あやかし犯科帳 雷獣びりびり」です。前の2作とテイストは同じですが、新シリーズです。舞台は同じ「本所・深川」です。主人公は、妖怪改方同心「冬坂刀弥」と刀弥の持っている印籠の中に暮らしている子鬼の「カタナ」、飯屋「稲亭」の女将の「お園」、娘の「統子」と雷獣の「クロスケ」、そして「稲亭」で働く妖怪達、あとは、妖怪改方長官の「夜ノ介」が織りなす物語です。

あとがきを読むと、今回の『雷獣びりびり』は、徳間書店から、「捕物帳をやってみませんか?」という話があったのが発端だそうで、「鬼平犯科帳」が頭にあったこともあり、全力で飛びついたそうです(笑)

 第一話 妖怪改方
 第二話 黒天狗
 第三話 包丁幽霊
 第四話 火鬼
 第五話 山姥
 


からなっており、どれもほのぼのとしていて、なかなか面白かったです。でも、「オサキ」に比べると、キャラクター的には、こちらの方が弱いですね。第三話の「包丁幽霊」位の面白いストーリーを持ってこないと、面白さに少し欠けると思います。

因みに、「包丁幽霊」は、徳川家康が「鯛の天ぷら」に中って死んでしまった時の料理番の俎小四郎が、成仏出来ずに(責任を取らされて首を刎ねられてしまった)幽霊となり彷徨っていて、「稲亭」に現れる。成仏出来ない理由は、自分より優れた料理人をしらないからだと言う。自分より優れた料理人に出会えれば成仏出来るという。そこで、「稲亭」の妖怪達との料理対決が行われる・・・・。という話。こういう歴史との合体もののストーリーは面白いですね。(家康の死因は諸説ありますが、僕は「胃がん」説を信じています。食中毒というのも、あの年齢ならかなりありえますけどね)


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