長い腕
 
川崎草志の「長い腕」です。一昨日のブログにも書きましたが、木更津市の「精文館書店」の文庫コーナーで、

「騙されたと思って読んでみてください」

という手書きのポップに釣られて、購入して読んでみました。で、読み終わっての感想なのですが、僕的には「まぁまぁだったな」という感想です。横溝正史ミステリ大賞受賞作という看板で少し期待し過ぎました。文庫だったので、お値段との兼ね合いを考慮すると納得が出来ましたが、ハードカバーだったら、「店員に文句言っちゃうかもなぁ」といった感じでした。
序盤、ゲーム業界を題材にした描写は新鮮で、世界観にぐっと引き込まれます。ただ、中盤以降は場面転換が多く、映像として頭に浮かびにくい箇所が続きます。ストーリーの筋を追う際に「あれ? いまどこだっけ」と思う場面もあり、読み返しが必要になるほど。主人公の汐路(しおじ)にも強い魅力は感じられず、物語の推進力が弱い印象です。小さな謎や疑問が回収されないまま終盤に入り、エンディングもやや「置いて行かれた」感じが残りました。とはいえ、題材や着想そのものは悪くない。むしろ、「惜しいな」と思わせる作品です。

ゲーム制作会社で働く汐路(しおじ)の同僚2人が飛び降り自殺をする。同じ時期に汐路の故郷の中学で、女学生が同級生を猟銃で射殺するという事件が起きる。この2つの出来事が、ある「キャラクターグッズ」を通して関連がある事に気がつく。そして、汐路は真相究明に動きだす・・・・。

設定と核となる仕掛け自体は魅力的だけに、余計に「磨いたらもっと化けたのに」と感じる1冊でした。

人気ブログランキングでフォロー

読書日記ランキング
読書日記ランキング

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

長い腕 (角川文庫) [ 川崎 草志 ]
価格:649円(税込、送料無料) (2025/11/9時点)




[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

呪い唄 長い腕II (角川文庫) [ 川崎 草志 ]
価格:946円(税込、送料無料) (2025/11/9時点)