
川崎草志の「長い腕」です。一昨日のブログにも書きましたが、木更津市の「精文館書店」の文庫コーナーで、
「騙されたと思って読んでみてください」
という手書きのポップに釣られて、購入して読んでみました。で、読み終わっての感想なのですが、僕的には「まぁまぁだったな」という感想です。横溝正史ミステリ大賞受賞作という看板で少し期待し過ぎました。文庫だったので、お値段との兼ね合いを考慮すると納得が出来ましたが、ハードカバーだったら、「店員に文句言っちゃうかもなぁ」といった感じでした。
序盤、ゲーム業界を題材にした描写は新鮮で、世界観にぐっと引き込まれます。ただ、中盤以降は場面転換が多く、映像として頭に浮かびにくい箇所が続きます。ストーリーの筋を追う際に「あれ? いまどこだっけ」と思う場面もあり、読み返しが必要になるほど。主人公の汐路(しおじ)にも強い魅力は感じられず、物語の推進力が弱い印象です。小さな謎や疑問が回収されないまま終盤に入り、エンディングもやや「置いて行かれた」感じが残りました。とはいえ、題材や着想そのものは悪くない。むしろ、「惜しいな」と思わせる作品です。
ゲーム制作会社で働く汐路(しおじ)の同僚2人が飛び降り自殺をする。同じ時期に汐路の故郷の中学で、女学生が同級生を猟銃で射殺するという事件が起きる。この2つの出来事が、ある「キャラクターグッズ」を通して関連がある事に気がつく。そして、汐路は真相究明に動きだす・・・・。
設定と核となる仕掛け自体は魅力的だけに、余計に「磨いたらもっと化けたのに」と感じる1冊でした。

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コメント
コメント一覧 (4)
金曜日に図書館にリクエストだしました。
そうですか
だいぶ前に読みました。
今朝、読んだことや、作品内容の一部をふと思い出したのですが、作者も作品名も思い出せなくて探しました。
何を思い出したのか。それは、家が微妙に歪むと精神まで歪むとか書いていたような作品、あとは次郎さんが書店にて店員に推薦されて購入されたことです。
感想になってないですが暇つぶしには大丈夫でした!
昨日まで乱歩賞作品二作読みましたが、いかにも新人作品でした。
未来に期待できそうなのは川瀬七緒の方かな。
暇潰しにはなりましたね。まぁ、僕の色々な作品で、
「オススメです!ぜひ読んでみてください!」
なんて言ってますので、それを見た方が、実際にその作品を購入して読んでみたら、その方には合わなかったという事もありますから、文句は言えないですね。僕もいずれ言われる予感が(*^o^*)