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貴志祐介の「悪の教典」です。「新世界より」を読み終えてから次の新作が出るのを待ちわびていました。期待通りの面白さで、上下巻合わせて約900ページもあるのに、全く飽きる事なく読めました。欲を言いますと、もっと緻密に計算された犯罪の方向へ行ってほしかったのですが(最初の主人公の印象から)途中から少し短絡的な犯罪方向にいってしまったのは残念でした。しかし、手に汗握る展開が続き、読み手の淡い期待をあっさり裏切る圧倒的な主人公のパワーで、ここまで徹底的にやってくれると逆にストレスが貯まりませんでした。次郎的「貴志祐介作品ランキング」は、

1位「新世界より」
2位「黒い家」
3位「悪の教典」
4位「天使の囀り」

 
という感じになりました。(今日の気分ではですが)この作品の帯は、変なイメージを植え付けられる事もなく、簡潔で良いのでパクらせていただくと(。・ω・)ノ゙

学校という閉鎖空間に放たれた殺人鬼は、高いIQと好青年の貌を持っていた。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー。

 
という感じです。晨光学院町田高校の英語教師の「蓮実聖司」は、真面目で教育熱心で、生徒の人気投票1位の教師なのですが、これは表向きの顔で、真の姿は「サイコパス」であったのです。物語の流れ的には、上巻の後半辺りに分岐点がありまして、スマートな完全犯罪な話でいくのか、短絡的な感じの犯罪で進んでいくのかという所があったのですが、先程述べた様に、僕の期待は「スマートな完全犯罪」の方を期待していたのですが、1つの事件をきっかけに、短絡的な犯罪方向へと滑り転がるように急速な展開になっていきます。感覚的には、「クリムゾンの迷宮」を彷彿させます。とにかく、後半は凄い展開になります。これは、映画化されそうな作品です。

ネタバレを続きで( ´_ゝ`)ノ


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この作品は、前半は、蓮実先生の綿密な犯罪が披露されるのですが、後半は、本能の赴くまま短絡的な犯罪を犯しまくっていくので、その所が残念なんですよね。生徒とデートするのに近くをデートしたり、蓼沼を嵌めるあたりは、後でバレそうな策を取ったり、もう少し完璧にしてもらいたかったですね。もっと予想外な事が起きて、追い詰められて行って欲しかったですね。そして、後半は「追いかけっこ」が始まるのですが、こういう展開はあまり好きじゃないのですが、いい味出してくれそうだと期待した生徒があっけなくやられていくシーンは逆に良かったです。最後に生き残る生徒の生き残り方はバレバレだったので、そこら辺も、もっとビックリさせてもらいたかったです。

まだまだあるのですが、後日また編集します。