takahasiyuta

高橋由太の「もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ 」です。江戸の本所深川を舞台にした時代ものです。この作品は予想を遥かに越えて面白かったです。今週中にゆっくり時間をかけて読もうと思っていましたが、今日の朝の通勤電車で読み始めたら、なかなか面白いので、今日の昼間に読み終えてしまった(笑)勿論、仕事は、きちんとしてました。営業に向かう道すがら、赤信号の時読んでました。( -д-)ノ

僕が時代小説が好きなので面白いと思ってしまう面もあるかと思いますが、あまり好きでない方にも、読みやすいし、分かりやすいので、オススメです。(逆にマニアックな程好き方には、少し物足りないかもですが)

主人公は『オサキ』(尾がふたつに裂けた白狐。妖怪のような存在)とオサキに憑かれた『周吉』(不思議な力を持っている)で、本所深川の献残屋の手代として働く『周吉』の周りで起こった事件の物語です。

この本の解説には、この作品は「魔物とのバディもの」「江戸を舞台にした時代もの」を合体させたものがポイントだ。と書かれてありました。そう言われればそうなのですが、僕的には、『周吉』単体キャラでも十分にいけると思います。周吉自身が不思議な力を持っていて、しかも色男で仕事も出来る。色恋沙汰には鈍感な愛すべきキャラは、この作品のように妖怪テイストの入った時代ものにしても、妖怪テイストがない、ただの本所深川で起きた事件帖でも面白く読めると思います。この作品を読んでいる時、なぜか説明は出来ないけど、池波正太郎の「剣客商売」が浮かんできました。このての作品の主人公は、圧倒的な「強さ」みたいな安心して読める所が良いので、この「周吉」の安心して読んでいられる所が被ったのかもしれません。まぁ、「剣客商売」と比べたら可哀相ですが、もっと江戸の地理や当時の様子を詳しく記述して、料理や名物の店についても詳しく織り込んでいけば、マニアックな読者をガッチリ掴めると思います。(因みに、僕は、本所深川エリアに結構詳しいのですが、この作品で、その地理を重ね合わす事が出来なかった)マニアックな読者は、ストーリーだけでなく、自分の知らない知識を求めてしまう傾向あります。そこら辺のツボを押えれば、もっと面白くなると思います。

この作品は、まだまだ続きが書けると思うので、もっと面白くなって人気が出たら、東野圭吾の「新参者」の影響で、「人形町」が賑わっているのを目の当たりにしている本所深川エリアの方達は、街をあげて応援してくれるでしょう(笑)あと、「門前仲町」という地名もいれてくれと依頼がくるはずです。


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因みに、242ページの「子鬼」という字は、誤植だと思うのですが・・・。どうなんでしょうね。