
太朗想史郎の「トギオ」です。第8回「このミステリーがすごい!」大賞の受賞作ですが、僕の評価としては「☆2つ」。ただ、偉そうに言わせてもらうと、作者に才能そのものは感じましたね。今回は「惜しい」。次に新刊が出たら、もう一度だけ騙されたつもりで買ってみてもいい――そんな位置づけの作家になりました。(高飛車かもしれないけど、そういう感覚です)
読書にはリズムがあると思ってます。しかし、この作品はそのリズムがどうにも噛み合わない。近未来SFのような世界観なので、読者は頭をフル回転させて情景を想像していく必要がある。けれど、その想像を支えるはずの世界描写が薄い。つかみどころがなく、面白さも見えてこないまま読み進めることになります。ところが、そのまま読み続けていると、突然ぐっと面白くなってくる瞬間がある。「これはいける、ここからノれるぞ」と思った途端、また尻すぼみに沈んでいく。ラストも特に余韻や衝撃があるわけでもなく、読み切ったあとの疲労感の方が強かった。総じて言うと、**「ところどころは良い」**という印象の作品でしたね。
物語は、近未来の山村で暮らす主人公「蓮沼健」が、貧困のために山に捨てられた少年「白」を拾ったことから始まります。その行いが原因で、健は村八分に遭い、村を離れ、悪事に手を染めながら生きていく。そして、晩年の白と客人の対話や、健自身の語りを通して、その生涯が明かされていく構成です。説明が雑になってしまいましたが、今の気分だとこれが限界。ただ、この作者の「書ける人感」だけは確かにある。
次作に期待したいです。(*´∇`*)

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コメント
コメント一覧 (20)
わたしも、この作品の評判を聞いたので読んだのですが、かなり苦痛を伴うリズム感でした。
なぜこの作品が大賞なのだろうと、考えさせられました。文体や世界観が、これまでにないものだったかという技あり故ですかねえ。
選考委員の方の書評を読んでも意見は分かれてますよね。僕的には、貴志祐介の「新世界より」みたいなものを期待しまったせいか、少し期待外れでした。この大賞受賞は、多分、将来性を買われたのだと思います。
次回作は、期待できそうな気がするので頑張ってもらいたいです。この際、暫くは、同じジャンルでいってもらいたいです。
買って読んでみます!タイトルにある「本所深川」は、僕が前の会社で、担当していたエリアなので、めちゃくちゃ詳しいので、凄く興味をそそります。しかも、値段が500円な所が魅力ですね。今、読まなきゃならない本が、3冊あるので、その後に読んでみますね。
情報有り難うございます。読書の世界では、狭い世界でしか行動してないので、こういう情報は助かります。
因みに、以前紹介していただいた本ですが、2件の本屋さんを覗いたのですが、なかったです。
今読まなきゃならないのを読み終えたら、取り寄せなり、なんなりでゲットしてみます。
あと、友人に聞かれたのですが、「紹介して貰った本がつまらなかったら、感想書きヅラくない?」と聞かれましたが、ホントそうですね。友人に言われて気がつきました。しかし、嘘もよくないので、失礼になるかもですが、読んだら正直に書かしてもらいますね。
私的には本を購入する場合帯を見てしまいます(笑)
高橋由太さんの『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ 』10万部突破みたいです。受賞作品を隠し玉が越えてしまいました(笑)
売れる売れないは、審査員の方のセンスでは分からないですよね。大賞の選考は、一般の読書好きの素人を集めた「素人部門」を作った方がいいといつも思ってます。実際に本を買うのは、この素人の方々ですからね。(これができたら、出版社の方々は、裏側では、この賞を1番大事にするはずです)
帯には何度も騙されてるので、帯を書いた方の名前を明記して欲しです(ペンネームでも勿論OKです)その方達の信頼度や表現力のランキングを作って、公開したいです(笑)
七尾与史さんの死亡フラグですがAmazonで売り切れみたいです
そうですね。そんなハズレはないでしょうね(大賞作をあまり読んでないのでないので、デカイ事言えませんが)
ご紹介していただいた作品は、面白かったです。購入した本を友人に貸したら、友人も面白かったと言ってました。ありがとうございました。
売り切れてますか!タイトルに抵抗があって(タイトルが陳腐な気がして)、手が伸びなかったのですが、チャレンジしてみるかもです。
ストーリーは、凄腕の殺し屋、死神から一枚のジョーカーを送られた標的は24時間以内に必ず死亡する。殺害方法は凶器を使わずに行う(バナナの皮等)という完全犯罪ミステリー。その事件を貧乏フリーライターの陣内トオルが追いかけて行く…。というB級サスペンスです。オサキ同様に、最終選考まで残っただけあり、面白くさらりと読めました。受賞出来なかったのが残念な程素晴らしい作品だと思います。
面白かったですか?それでは読んでみないとですね。価格も魅力的なので読んでみます。
話は変わりますが、「太朗想史郎」はどうなってるんですかね?戦略的に、そろそろ出ても良いかと思うのですが。
どこの本屋か忘れましたが、店員オススメ本のコーナーに「さよなら〜」があったのを記憶してます。まだ読んでないので、まず読んでみます!それで面白かったら、僕も購入してみます。
ベタと言えばベタなんですが、音楽がテーマなので、3作の中では1番一般ウケしやすいと思います。粗削りですが大賞作品らしい作品だと思います。
そうですか!本を手に取って見たら、「音楽」がテーマのような紹介だったので、音楽の世界に詳しくないので、面白みが半減するかと思い、思わず元に戻してしまいましたが、そんな感じなら、僕でもいけそうですね。
中山七里さんは息子さんが音楽関係の学校に通われているようなので息子さんの話をベースに書かれたみたいです。
3年前のこのミス大賞では違う作品で、第8回このミスでも『さよならドビュッシー』と『災害の季節』の2作が最終選考に残った実力派のようです。
そうなんですか?それならぜひ読んでみようと思っちゃいました(笑)
今読んでる本が読み終えたら購入してみますね。
チェックしてみますね。