haeotoko







田口ランディの「蝿男(はえおとこ)」です。この作品は、

・「蝿男」
・「サイボーグ・ナナ」
・「すっぽん」
・「海猫の庭」
・「蛙たち」
・「鍵穴」


の6編からなる短編集です。この作品は、どの作品も文章が、すらすら頭に入ってきて、興味深く読む事が出来まして、読後感もあり、なかなかの作品だと思います。でも、1作品を除いて、その読後感が、ダークな気分になる読後感で、元気を出したいと思ってる方には、お薦めできません。(笑) あと、副題として「腐純愛小説集」と謳ってますが、これは全然、筋違いな気がします。

「蝿男」は、今更色恋沙汰には無縁だと思っていた、定年一歩前の男が、26歳の若い女と出会って恋に落ちた。しかし、若い女と出会って10ヵ月で、男はガンで死んでしまう。女を忘れられない男は・・・。という感じで話は、進んでいきます。この作品は、タイトルにもなっているけど、この中では、僕的には1番下の評価です。僕よりだいぶ年輩の方が読むと評価は、違ってくるとは思いますが。

「サイボーグ・ナナ」は、現代的な話で、携帯を通してでしか人とがっていない「ナナ」の話。結末は・・・。これは、若い女の子向けかな。

「すっぽん」は、主人公が雑誌記者だった時に、大物企業家に取材をした。その企業家を成功に導いたのは、「究極のすっぽん料理」を食べたからだという話を聞く。そして、主人公が末期ガンだと分かった時に・・・。という感じの物語。単純なのですが楽しめました。

「海猫の庭」は良かったです。うまく説明できませんが。(*´∇`*)

「蛙たち」は1番良かったです。女編集者が、作家と「アウシュビッツ強制収容所」へ行った時の話。読後感が1番ありました。

「鍵穴」は、ダークな気分にならなかった作品です。ストーリー的にも良いですし、クロージングの仕方が僕の期待した通りだった。


読書日記 ブログランキングへ