
浅田次郎の「あやし うらめし あなかなし」です。「月島慕情」の所で書いたのですが、今、僕の周りのごくごくマニアの間で、浅田次郎の短編のアナザーエンドの物語を書いてみよう!みたいな事をやっています。現在、「月島慕情」の『月島慕情』をせこせこ作成中なのですが、その中のメンバーで、是非「あやし うらめし あなかなし」を審査対象に入れてくれてとリクエストがあったので追加しました。(審査方法は、各自作品を持ち合って、自分以外の良かったと思う作品に1票を入れて、優勝を決まるという感じです)そういう経緯があって、もう1度読み返してみたので、ついでなので、ご紹介しようと思います。
この「あやし うらめし あなかなし」は、
・「赤い絆」
・「虫篝(むしかがり)」
・「骨の来歴」
・「昔の男」
・「客人(まろうど)」
・「遠別離」
・「お狐様の話」
の7編からなる短編集です。この本の説明では、
「日本特有の神秘的で幻妖な世界で、生者と死者が邂逅するとき、静かに起こる優しい奇蹟。此岸と彼岸を彷徨うものたちの哀しみと幸いを描く、極上の奇譚集。名手が紡ぐ、懐かしくも怖ろしい7つの「優霊物語」を収録 」
となっているように、テーマが共通しています。この作品もなかなか面白かったです。浅田次郎作品を全て読んできてる方には分かると思いますが、この作品の中には、何か知ってる様なパターンがよくあって、新鮮味に少し欠けますが、読後感もよく、自信を持ってお薦め出来ます。
「赤い絆」は、読後感があって良かったです。帝大生と女郎のかけおちの話。この背景となるのは、多分、浅田次郎の母方の実家をベースにしているのだと思います。浅田次郎も幼少の頃、この様な怖い話をされたのかな?なんて想像しながら読んでました。
「虫篝」は、僕的にはレベルが高かったと思います。凄くよく考えても結末の意味が分からなく、3回程いったりきたりしながら読み返してしまいました。これを1回で理解出来た人を僕は尊敬します。ドッペルガー現象的な話です。
「骨の来歴」も読後感があました。シュチエーション的には、よく登場するものですが、さすが浅田次郎という感じです。
「昔の男」が1番好きです。浅田作品の「阿部マリア」を想像してしまう作品ですが、こういうのを僕的には、正統派と呼びます。(*´∇`*)
「客人」は「骨の来歴」に似ていると思います。読後感があります。
「遠別離」は2番目に好きな作品です。ストーリー的には、何処かで読んだな?と思えるストーリーですが、この時代を書かせたら、無敵な気がします。
「お狐様の話」は「赤い絆」と同じパターンです。このパターンだけでも、連作で何冊も本が出版出来ると思います。
この「あやし うらめし あなかなし」は、かなりのバリエーションが期待出来ます。参加したい方がいたら参加してください。いつになるか未定ですが・・・。
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