
花村萬月の「愛情」です。今回も「花村萬月」について少し書かせていただきます。作品は、ブックオフで中古を買っていたのですが、だんだん好きになりまして新品を買うようになった作家です。僕の勝手な意見なのですが、花村萬月作品はある程度の読書量がある人でないと良さが分からないかなと思います。僕の友人の評価は真っ二つに別れます。その分布図を見てると、読書量の少ない人は、
「ただの性描写と暴力描写を書く作家」
という人が多いです。しかし、好きだという人をみると、読書量の多い人が多い気がします。僕も最初に薦められて読んだ時は、そんな面白くもないなと思いました。(何の本かは忘れました)でも何冊か読んでいくうちに面白く思えるようになりました。(最初の本が後に読んだ本に劣っていたという事ではないです)花村萬月作品は、文章に芸術性があるというか、何か脳に訴えてくる文章を書くんです。読後感という言葉があるけど、途中の文章の中で既に、余韻みたいなものに浸ってしまう事があります。読み始めの頃は(何の本かは後に書きます)電車で花村萬月の本を読むという事は、かなり難かしかったです。過激な性描写に勃起しまくりでした。(*´ェ`*) 一度本を閉じて、窓の遠い彼方を眺めて、静まるの待ってからまた読み始めるというのを繰り返さなければなりませんでした。しかし慣れてくると、過激な性描写の中に何か説明は出来ないのですが、今後の展開を占う何かとか、この行為やその前後の会話に意味とかを感じ取る事が出来るようになりました。性描写を読んでいるのに、この行為の意味とかを別の脳で考えてしまい、普通に読めるようになった気がします。これが出来るようになるかならないが、面白いと思うか思わないかの違いに繋がると思います。(暴力描写の場面でも同じ)(・∀・)つ
この「愛情」は、8編の連作短編で、人気作家の「情さん」とそれぞれ別の8人の女性との物語です。ジャンル的には「恋愛小説」となっていますが、そういうジャンルとは少し違う気がします。女性の視点から「情さん」との事が書かれているのですが、「情さん」の話す言葉や行為に深い意味があって、ヒモとして生活していた事もある花村萬月ならではの作品で面白かったです。この8編もほとんどが性描写なのですが、熟練の域にきている僕は、たいして勃起しなかったと思います。その描写の裏側にあるものを考えていたからだと思うのですが、もう若くないからだと突っ込まれそうですが、そんな事ではないです。まあ、この作品を、1度読んでみてもらい、感想を聞きたいところです。(*´∇`*)
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