
楡周平の「プラチナタウン」です。この作品もなかなか面白かったです。しかし、この表紙見て、楡周平ファン以外に、この本を買おうと思う人がいるでしょうか?(笑) 僕だったら、かなり勇気がいると思います。この表紙の所為で、5000部は売り損ねたと、マーケティングの素人の僕は分析しています。(笑) まぁ、表紙と内容というのは関係ないと言っても、人間の心理の面では、重要な要素ではないかな?と思うんですね。失礼ながら、逆に言うと「幸田真音」の本の表紙は、どれも魅力的な表紙だと思うんです。作品が表紙に負けてるのもあります。けど、販売目的には幸田路線の方が優れてますよね。つい、表紙のカッコ良さにつられて買ってしまう訳ですから。
話は戻って、この「プラチナタウン」は、楡作品の中では違った感じに仕上げてきて感心しました。服部真澄の「ポジ・スパイラル」のような前向きなストーリーです。
ストーリー的には、日本で1、2を争う大手総合商社の四井商事食料事業本部穀物取引部部長の山崎鉄郎は、実家の宮城県の中学の同級生のクマケン(熊沢)より、緑原町の町長になってくれないかとの打診を受けるんですね。緑原町は、150億円の借金を抱えどうしようもない状態になっているんです。過疎化の進む町の財政を建て直せる訳がなく、山崎は断わるのですが、その後、山崎は上司の妹の息子の採用試験で、間違って不採用にしてしまうミスを犯して、子会社に出向させられるハメになったんです。そこで自棄になって飲んでいる時に、クマケンから連絡があり、酒の勢いで、町長選の出馬を承諾してしまうんです。そして、めでたく?町長に就任した山崎は大規模な老人ホームを建てて、町の財政を立て直す起爆剤にしたいと考える・・・・・。
という感じでストーリーが進みます。表紙の絵を見て、期待しないで読み始めると、これが面白くて、イッキに読めてしまいます。少し好条件が整いすぎてるけど、こんなのあったらいいな。と思うんですね。しかも最後の場面での山崎は、人間の器がでかく、すっきりしたラストとなっています。僕なら上司への復讐をするような気もします。あと1つ感想を言うと、表紙にこんな絵を使うなら、黒川作品の『桑原&二宮』のコンビのような関西人が町長と助役の山崎&クワケンの役を少し面白ろおかしく進めていくともっと面白くなったと思います。とにかく、一応お薦めです。( ´∀`)つ
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